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ギヤレシオの考察

RS50のノーマルでは、ギヤレシオに不満を覚えている人は少なくはないんじゃなかろうか。特に、パワーアップした人にはノーマルのギヤレシオではパワーとギヤが合ってないことを顕著に気にする人が多いかもしれない。そこで、最終減速比、すなわちスプロケット交換による実際の速度変化、ファイナルレシオについて考察してみました。
まず、2002年モデルRS50では各レシオで9,000回転時、どの程度の速度が出るのかを考えてみる。※実際には高速回転時、タイヤの幅が膨らんだりするので微妙に誤差が出ますが、おおむね合ってます(笑)

※タイヤ直径(リア側 : 110/80/17") を元にすると…
 タイヤリム直径: (17×25.4mm)=431.8mm
 タイヤ厚み: 110mm×0.8(%)=88mm
 タイヤ直径: 431.8+(88×2)=607.8mm
 タイヤ外周長(STD): 607.8×3.1415(Π)÷1000mm=1.9094m
※速度計算の方程式は…
 回転数÷1次減速比÷2次減速比÷最終減速比×タイヤ外周長×60÷1,000

※各レシオで9,000回転時の速度は…
  • 1: 9,000(rpm)÷3.550(20/71)÷3.000(12/36)÷4.272(11/47)×1.9094×60÷1,000 = 22.66Km/h
  • 2: 9,000(rpm)÷3.550(20/71)÷2.062(16/33)÷4.272(11/47)×1.9094×60÷1,000 = 32.97Km/h
  • 3: 9,000(rpm)÷3.550(20/71)÷1.526(19/29)÷4.272(11/47)×1.9094×60÷1,000 = 44.55Km/h
  • 4: 9,000(rpm)÷3.550(20/71)÷1.227(22/27)÷4.272(11/47)×1.9094×60÷1,000 = 55.41Km/h
  • 5: 9,000(rpm)÷3.550(20/71)÷1.042(24/25)÷4.272(11/47)×1.9094×60÷1,000 = 65.25Km/h
  • 6: 9,000(rpm)÷3.550(20/71)÷0.960(25/24)÷4.272(11/47)×1.9094×60÷1,000 = 70.82Km/h
んー(´Д`) …これでもストリートでは十分だけど、高速ツーリングではツライので、余裕のある回転で余裕のある速度にしたい…と思うかもしれません。(通常の原付は公道 30Km/hですよ( ̄▽ ̄)ノ)しかし、ミッションの変速比は変えられないのでスプロケットと呼ばれるものの交換で減速比を変更し、自分好みの回転数と速度に調節するしかありません。 つまりそれは、ドライブ側(ミッション装置についている)スプロケットと、ドリブン側(リアホイールについている)スプロケットの歯(ティース)の数を変えて、最終減速比を変更するわけです。

※クラッチで使用するクランクシャフトのプライマリードライブギヤと、クラッチハウジングのプライマリドリブンギヤの減速比を1次減速比、ミッションギヤによる減速比を2次減速比、スプロケットでの減速比を最終減速比、全体の減速比を合計減速比と言います。

2002年モデルRS50の場合、最終減速比11/47=1:4.272と記載されているので、ドライブ側 11T(ティース)、ドリブン側 47T がノーマルとして付けられていることが判ります。これを、最高速を上げたい場合はドライブ側の歯数を増やし、ドリブン側を減らします。逆に、最高速度を下げたい場合はドライブ側を減らし、ドリブン側を増やします。今回試しに、非常に高速な最終減速比を持つ14/43というスプロケットを購入しました。このスプロケットを装着した場合、最終減速比は14/43=1:3.0714となり、減速比から直接最高速度を算出する方程式にあてはめると、6速レシオで9,000回転時の速度は…
9,000÷3.550÷0.960÷3.0714×1.9094×60÷1,000 = 98.50Km/h
なんと、6速9,000回転で98.5Km/hに達するのです!(゚д゚)
実に、約30Km/hほど速度が伸びています。ちなみに、6速での最終減速比の変更(スプロケットの交換)による速度変化を図にしてみます。
RS50'02 6-Shift 9000 rpm (110/80/17")
40T41T42T43T44T45T46T47T48T49T
10T76K
R:4
74K
R:4.1
72K
R:4.2
70K
R:4.3
69K
R:4.4
67K
R:4.5
66K
R:4.6
64K
R:4.7
63K
R:4.8
62K
R:4.9
11T83K
R:3.63
81K
R:3.72
79K
R:3.81
77K
R:3.90
76K
R:4
74K
R:4.09
72K
R:4.18
71K
R:4.27
69K
R:4.36
68K
R:4.45
12T91K
R:3.33
89K
R:3.41
86K
R:3.5
84K
R:3.58
83K
R:3.66
81K
R:3.75
79K
R:3.83
77K
R:3.91
76K
R:4
74K
R:4.08
13T98K
R:3.07
96K
R:3.15
94K
R:3.23
91K
R:3.30
89K
R:3.38
87K
R:3.46
86K
R:3.53
84K
R:3.61
82K
R:3.69
80K
R:3.76
14T106K
R:2.85
103K
R:2.92
101K
R:3
99K
R:3.07
96K
R:3.14
94K
R:3.21
92K
R:3.28
90K
R:3.35
88K
R:3.42
86K
R:3.5
15T113K
R:2.66
111K
R:2.73
108K
R:2.8
106K
R:2.86
103K
R:2.93
101K
R:3
99K
R:3.06
97K
R:3.13
95K
R:3.2
93K
R:3.26
16T121K
R:2.5
118K
R:2.56
115K
R:2.62
113K
R:2.68
110K
R:2.75
108K
R:2.81
105K
R:2.87
103K
R:2.93
101K
R:3
99K
R:3.06
RS50'02 6-Shift 10000 rpm (110/80/17")
40T41T42T43T44T45T46T47T48T49T
10T84K
R:4
82K
R:4.1
80K
R:4.2
78K
R:4.3
76K
R:4.4
75K
R:4.5
73K
R:4.6
72K
R:4.7
70K
R:4.8
69K
R:4.9
11T92K
R:3.63
90K
R:3.72
88K
R:3.81
86K
R:3.90
84K
R:4
82K
R:4.09
80K
R:4.18
79K
R:4.27
77K
R:4.36
75K
R:4.45
12T101K
R:3.33
98K
R:3.41
96K
R:3.5
94K
R:3.58
92K
R:3.66
90K
R:3.75
88K
R:3.83
86K
R:3.91
84K
R:4
82K
R:4.08
13T109K
R:3.07
107K
R:3.15
104K
R:3.23
102K
R:3.30
99K
R:3.38
97K
R:3.46
95K
R:3.53
93K
R:3.61
91K
R:3.69
89K
R:3.76
14T118K
R:2.85
115K
R:2.92
112K
R:3
109K
R:3.07
107K
R:3.14
105K
R:3.21
102K
R:3.28
100K
R:3.35
98K
R:3.42
96K
R:3.5
15T126K
R:2.66
123K
R:2.73
120K
R:2.8
117K
R:2.86
115K
R:2.93
112K
R:3
110K
R:3.06
107K
R:3.13
105K
R:3.2
103K
R:3.26
16T134K
R:2.5
131K
R:2.56
128K
R:2.62
125K
R:2.68
122K
R:2.75
120K
R:2.81
117K
R:2.87
114K
R:2.93
112K
R:3
110K
R:3.06
RS50'02 6-Shift 12000 rpm (110/80/17")
40T41T42T43T44T45T46T47T48T49T
10T101K
R:4
98K
R:4.1
96K
R:4.2
94K
R:4.3
92K
R:4.4
90K
R:4.5
88K
R:4.6
86K
R:4.7
84K
R:4.8
82K
R:4.9
11T111K
R:3.63
108K
R:3.72
106K
R:3.81
103K
R:3.90
101K
R:4
99K
R:4.09
96K
R:4.18
94K
R:4.27
92K
R:4.36
91K
R:4.45
12T121K
R:3.33
118K
R:3.41
115K
R:3.5
113K
R:3.58
110K
R:3.66
108K
R:3.75
105K
R:3.83
103K
R:3.91
101K
R:4
99K
R:4.08
13T131K
R:3.07
128K
R:3.15
125K
R:3.23
122K
R:3.30
119K
R:3.38
117K
R:3.46
114K
R:3.53
112K
R:3.61
109K
R:3.69
107K
R:3.76
14T141K
R:2.85
138K
R:2.92
134K
R:3
131K
R:3.07
128K
R:3.14
126K
R:3.21
123K
R:3.28
120K
R:3.35
118K
R:3.42
115K
R:3.5
15T151K
R:2.66
148K
R:2.73
144K
R:2.8
141K
R:2.86
138K
R:2.93
134K
R:3
132K
R:3.06
129K
R:3.13
126K
R:3.2
123K
R:3.26
16T161K
R:2.5
157K
R:2.56
154K
R:2.62
150K
R:2.68
147K
R:2.75
143K
R:2.81
140K
R:2.87
137K
R:2.93
134K
R:3
132K
R:3.06
現在アプリリアフォーラムで手に入るスプロケットは、ドライブ側13〜14T、ドリブン側42〜49Tなので、2002年モデルRS50の論理最高速度は、タイヤの外周変化を考慮しても 134±10(Km/h)/12,000rpm となります。これ以上には絶対に速度は出ません。(・∀・) ちなみに 15,000回転まで回るほどのエンジンをつければ、最終減速比14/42のとき、168(Km/h)/15,000rpm という驚異的な速度になります(笑)

ここでは、減速比での速度について考察しましたが、だからといって単純にスプロケット交換すれば速度が出るというわけではありません。最高速重視にするということは、ギヤレシオごとの変速比に差が開いて、シフトチェンジするたびに高い抵抗が発生し、エンジンのパワーは奪われます。また、低い回転数で速い速度を出そうとするためにエンジンに大きなトルクが掛かり、エンジンに対応するそれ以上の負荷を与えます。
つまり、50cc程度では100Km/hを超えるような速度は、そもそものパワーを考えても無理があるわけで、より大きなトルク、パワーを発生させる大きなエンジンを詰まないと、速度は出ないばかりか、すぐにエンストするようなものになるということです。転じて、ボアアップなどしてパワーを上げれば、当然減速比を変えても良いということです。( ̄ー ̄)

以下はおまけ…

この図は、縦軸が回転数で横軸が速度です。青色の線がノーマルで、赤色の線が14/43の最終減速比にセットした場合のもので、見てみるとノーマルでは40Km/hまでに4速にシフトアップする必要があるとわかりますが、街乗りでは40Km/h程度がほぼ巡航速度なので、かなり忙しいことがわかります。 (※青色の線では4速40Km/h時、7000回転回っているのがわかります。これが赤色の線だと、4速7000回転時には60Km/h弱出ていることがわかります)
また、パワーバンドをたとえば7000〜9000とわかっている場合、どのレシオで、何Km/hのときにシフトアップすればパワーバンドをつないでシフトアップ出来るのかという事もわかります。たとえばノーマルだとレシオ5速から6速にパワーバンドで上げるには、55Km/h〜70Km/hの範囲でシフトアップすれば有効だとわかります。
©2002,2004 Giyu.