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難易度が高そうで、その実比較的簡単な強化のひとつ、クラッチの交換方法です。
RS50の湿式多板クラッチは、ギヤオイルの中で複数枚のクラッチ板によって構成されており、クラッチの点検や交換をする場合、ギヤオイルの交換と共に構造上、冷却液も交換する必要があります。そのため、作業の前には交換用のギヤオイルと冷却液を購入して用意しておきましょう。

ギヤオイルと冷却液の排出
まず、10分程度アイドリングをしてエンジンとギヤオイルを温めます。エンジンを停止後、ギヤオイルがオイルパンから戻るのを待つためにしばらく置いて、その後、チャンバーが排出するオイルで濡れないようにカバーまたは取り外すなどした上で、図@のギヤオイル=ドレンボルトを外してギヤオイルを排出します。

続いて、図Aの冷却液=ドレンボルトを外して冷却液を排出します。冷却液は有害なので決して飲み込んだり皮膚に濡らしたり、目に入れないようにしてください。

※ギヤオイルの排出、冷却液の排出のほか、ギヤオイルの注入と冷却液の注入は車体を左右に揺らして、完全に排出または注入するように注意してください。
図@・ギヤオイル=ドレンボルト図A・冷却液=ドレンボルト
クラッチスプリングまたはクラッチ板の交換
クラッチカバーを固定するビス(オイルポンプ、冷却液パイプのビスは除く)を外すと、クラッチカバーが外れて図Bのようになります。この時、中心に見える一際大きな円筒状のものがクラッチです。

クラッチスプリングは、図Cのクラッチ正面4箇所のビスで固定されたスプリングです。このビスは、大きなトルクで締め付けられており、クラッチおよびスプリング交換後には規定のトルクでしっかり締め付ける必要があるので、ビスを外すときの強さを覚えておきます。

※クラッチ板を交換する場合、新品のクラッチ板にギヤオイルを馴染ませてから取り付けてください。また、クラッチ板はフリクションプレートとクラッチプレートの二枚を交互に重ねます。元々付けられている順序どおりに交換してください。(プレッシャープレートの矢印の位置など)
図B・クラッチカバーを取り外した状態図C・クラッチスプリング
クラッチカバーの取り付け
クラッチカバーを取り付ける前に、クラッチカバーガスケットは開く都度、交換が薦められていますので、新しいものに替えて取り付けましょう。また、既に液状ガスケットが塗られていた場合は、古い液状ガスケットを、ガスケットリムーバーやカッターなどで綺麗に取り、新しい液状ガスケットを塗って取り付けてください。
オイル漏れや冷却液漏れを防ぐために、なるべくガスケットだけでなく、液状ガスケットを使うことをオススメします。

クラッチカバーの取り付けが終わったら、ギヤオイル交換と冷却液交換の要領で、新しいギヤオイルと冷却液を正しく入れて完了です。
©2002,2004 Giyu.